2010年05月20日

【集う】「音禅」法要(4月24日、京都市北区の大徳寺)(産経新聞)

 ■京・紫野に悠久のとき

 大徳寺本坊の方丈に、僧侶の誦経(ずきょう)とともに宇宙を思わせる音楽が鳴り渡る。世界的なパーカッション奏者、ツトム・ヤマシタさんが奏でるサヌカイト。讃岐石とも称される香川・坂出産のガラス質の安山岩は、たたくと懐の深い鐘の音がした。

 三好芫山(げんざん)さんの尺八、赤尾三千子さんの横笛、そして特別ゲスト、シリアの歌姫ノーム・オムランさんの伸びやかな聖歌の歌声。それらがサヌカイトと渾然(こんぜん)として、異空間が生まれた。 これが禅なのか。禅というと「静」や「寂」や「閑」を連想しがちな凡人は悩む。「禅は本来、自由で伸びやかなもの。静寂と考えればそれで思いは固定されてしまう」。音禅法要の事務局長、大徳寺塔頭(たっちゅう)真珠庵の山田宗正住職はこう語る。「100人いれば100の禅がある」

 大徳寺音禅は、ヤマシタさんと山田さんの語らいから生まれた。大徳寺門前に生まれ育ったヤマシタさんは17歳で渡米、海外を活動の場としてきた。しかし、評価の高まりと相反するように「絶対と信じた西洋的なものに限界を覚えて」いく。やがて、「追い求めていた音楽芸術の神髄は禅の世界にこそあることに気づかされた」。

 音禅一如。2年前、真珠庵から始まった「音禅」法要は3回目の今年、高田明浦大徳寺管長自らが導師をつとめ、ハイチ、チリの地震被災者にも祈りがささげられた。300人の参列者のなかに曽野綾子、田久保忠衛、工藤美代子、内館牧子、鎌田實、吉村作治さんらの顔がのぞいた。「宗教と音楽とは昔から、ほんとうに関係が深い」というジャズサックス奏者の坂田明さんは、自身も寺社にジャズを奉納している。

 音禅を支援する日本財団の笹川陽平会長は「たまには俗を忘れる機会の大切さ」を話す。京・紫野に悠久のときが流れた。(佐野慎輔)

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2010年05月13日

沖縄入り遅すぎた…首相に与党も厳しい評価(読売新聞)

 鳩山首相が4日の沖縄訪問で、米軍普天間飛行場移設問題で地元の理解を得られなかったことについて、与野党双方から6日、厳しい評価が相次いだ。

 首相は沖縄県内で、移設先として同県での「県内移設」と鹿児島県・徳之島を検討していると表明。これについて、民主党幹部は6日午前、記者団に「昨年末に沖縄に行っていれば、世論の反応も違っただろう」と述べ、首相の沖縄入りが遅すぎた、との認識を示した。そのうえで、「沖縄の世論は厳しいが、首相を支えていくしかない」と語った。

 社民党党首の福島消費者相は党常任幹事会で「沖縄県内はノーだという県民の思いを受け止めて政策をやるべきだ」と述べ、国外・県外移設を目指すべきだとの考えを強調した。又市征治副党首は「がっくり、というより、何を今さらだ」と批判した。

 福島氏は同日午前のTBS番組で「この内閣のもとで米国に対してアピールしていく」と述べ、現段階での連立離脱を否定した。

 自民党の石破政調会長は6日の同じ番組で、「安全保障はイロハのイなのに、(それを)知らない人が首相になってしまった」と鳩山首相を批判した。一方で、2006年の日米合意に基づく現行計画に戻すことは、「(沖縄との)信頼関係を作り直さないといけない。パンドラの箱を開けてしまった」と述べ、現状では困難になったとの見方を示した。

 石破氏はそのうえで、「自民党ならこうする、という案を示さないのは無責任だ」と記者団に語り、現行案を修正した複数の対案を発表したいとの考えを明らかにした。

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